読む方の為にまとめておきます。
まず、必ず最初に聞かれたのは「今まで何を研究してきたのか」。これは、なるべくキャッチーに伝えることは5%以内(消費税より少なく!)、面白いと思わせるのはその残り、というように、自分は面白くてコレをやっていたんだ、というのを多少傲慢にアピールするといいと思います。注意すべき点は、「マニアックに説明しすぎない事」。相手の方は素人で、そしてコレは面接です。
次に必ず聞かれるのは、「なぜ研究を諦めようと思うのか」。コレについては、率直にポスドク問題が厳然として存在する事を述べました。私の場合に具体的に書くと次のようになります。
「私は今までずっと数学者になろうと思って勉強、そして研究を続けてきました。修士に入って修士論文を作成する頃までに考えていたのは、上の人が何人か居るけど、今までも何とかなってきたし、これからみんなアカデミックポストに就職していくんだろう、くらいに考えていました。私の分野には、大学の先輩だけで、その当時から5人ほど、ポスドクの方々が居ます。みんな優秀で、力のある方々だと思います。修士の終わりから現在にかけて2年ちょっと経ちましたが、誰一人として定常的なポストに付けていません。私はコレと研究集会での先輩方の生活の状況を見て、生活の保障が無いなら、自分は研究だけして生きていくことは出来ないと感じました。一方、アクチュアリの仕事は、現在までに培ってきた数学力を全くは無駄にしない、価値のある仕事だと思います。特に御社の業務内容の・・・は、私にとって・・・」
こういう感じです。嘘などつかず、ストレートに自分の環境や感じていること、自分の強み、仕事への興味など、アピールすれば良いと思います。
あとは、仕事について自分が興味を持っている点をお聞きしたり、特殊な経歴(海外に研究で行ったことがある、英語で議論した事がある etc.)などはアピールするべきでしょう。とにかく、自分の出来ることを謙虚にではなく、満遍なく説明することです。もちろん、嘘ついたら痛い目を見るのは自分なので、嘘はダメです。そのためにも、自分を等身大でキチンと評価しておきましょう。ココはいいので何点で、ココはダメで何点だ、という感じで。
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