金曜は某大手外資系の最大手証券会社の説明会に行ってきました。各部門の説明会の後、それぞれの社員さん総出で学生全員と業務の話などの懇談会をして、次の面接のステップに進める人を決める、という選考も兼ねていました。
最大手だけあって、各部門の説明は非常にアグレッシブな感じでした。その雰囲気に影響されて、行く前はめんどくさいと思ってたんですが、行ってみたら俄然やる気が出てきました。メールや会社のホームページだけでは得られない会社の情報って、こういう事なのかと分かりました。とくに、今流行のM&A(専門家はエム・アンドエーではなく、エムエーと呼んでました)を扱う投資銀行部門は物凄いアグレッシブで、超一流の数学者と話したときと同じくらい楽しかったです。
日経新聞を読んだ情報から、現在その会社の債権部門は方針転換期である事を知っていたので、それについての今後の具体的な方針を尋ねたり、後は数学を使うとしたらどこの部門かとか、どういう数学を使うのか、という具体的な質問を投げかけていました。みなさんとても親身に、丁寧に応えてくれました。
いづれにしろ、コミュニケーション力が問われていると思うので、ナチュラルに他人と話せる精神状態を作っていくべきです。あと、ちょっと込み入ったことを話せるような予備知識を付けていきましょう。
数学専門の博士向けに一言。ファイナンス数理をやっておいて、ブラックショールズモデルの勉強くらいまで済ませておくと、社員さんとの話でかなり攻めることができます。大学3年レベルの測度論を基礎に、確率微分方程式の初歩をかじればさっと理論のフォローくらいは出来ます。私は専門が全く関係ない分野でしたが、死ぬ気で頑張れば一週間で一冊全部フォローできると思います。
結果、とりあえず第一志望の部門の面接に行くことになりました。筆記試験があるそうなので、大学入学当初の気持ちに戻って、アグレッシブに点を取れる精神状態に持っていきたいと思ってます。
P.S.
書き忘れてましたが、博士の新卒は外資系なら大抵大丈夫です。あと、野村、大和、みずほなどの総研・シンクタンク系は博士の採用も大丈夫ですか?と聞いたところ全く問題ないと仰ってくださいました。既卒は分かりませんが、人事に直接アタックするくらいでもいいかと思います。
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